国連環境計画、都市熱を抑えるための自然の活用方法を紹介
発表日:2020.07.22
国連環境計画(UNEP)によると、今世紀に入ってから、83回の熱波で14万人の死者が記録されているが、一日の平均気温が25℃を超える場所に住む28億人のうち、エアコンを設置しているのは8%にすぎない。都市のヒートアイランド現象は進行しているため、エアコンの需要は増加しているが、UNEPの報告書によると、もし必要とするすべての人に提供するとなれば、冷蔵庫やエアコンなどの冷凍・空調機器の数は現在の36億台から2050年までに140億台に増加することになり、温室効果ガス排出量は大幅に増加することになる。このため、植樹や屋上緑化、太陽熱を反射する白色の屋根の導入などにより、使用エネルギーを節約する対策が行われている。太陽光の20%しか反射しない灰色の屋根を白色に塗装すると太陽光の80%を反射できるため、低所得者の住居でも涼しさを保てるとしてインドで実践されている。UNEPは現在、都市レベルで容易に実施できる対策を記述した「持続可能な冷房ハンドブック」の作成に取り組んでいる。
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