国連環境計画、繊維産業の環境面での変化の兆しを紹介
発表日:2021.02.19
国連環境計画(UNEP)は、環境に与える影響について長い間批判されてきたファッション産業(繊維産業)でもイノベーションが起きつつあるとしてその動きを紹介した。安くて流行の服を着たいという貪欲な需要の中で繊維産業は気候変動の大きな要因となっており、1㎏の繊維製品を生産するためには0.5kg以上の化学薬品と大量の水が使われている。しかし、レンタル、再販売、修繕、仕立て直しなどの循環型のビジネスモデルに切り替えることで、2030年までに1億4,300万トンの温室効果ガス排出量を削減できる。COVID-19からの景気回復は繊維産業を循環経済型に変える良い機会となる。その兆しとなる企業は増えており、例えば、アイルランドの企業はスマホアプリを使って、着る機会の少ない服を別の人と交換する仕組みを構築し、フィリピンの企業は廃布を回収して靴やバッグに加工しており、ブラジルの企業はプラスチック包装の使用を止め、古着をアップサイクルすることで廃棄物を削減している。
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