ドイツ連邦環境省（BMU）は、ダイムラー社による電気自動車の開発実証試験に最高900万ユーロを補助することを発表した。2010年以降、首都ベルリンで50台の電気自動車を、実際の生活条件に合わせて試験走行させる予定であり、これらの車両には再生可能エネルギーから生産した電力が利用される。電気自動車は、例えば配達車両のように、短距離での走行や発進・停止の繰り返しが多い商業用の車両に適している。このような走行を行う場合、内燃機関を動力源とする通常の自動車に比べて、電気でモーターを起動する電気自動車の方が効率面で優れている。また、汚染物質を排出せず、騒音も少ないため、とりわけ、人口密集地域において、商業用車両からの環境負荷を格段に軽減することができると期待されている。