欧州環境庁、気候変動への適応策がEUにおける農産物輸入の脆弱性解消の鍵と報告
発表日:2021.02.11
欧州環境庁(EEA)は、気候変動は世界中の農業に影響を与え、生育状況、栽培パターン、収量を変化させ、価格、貿易、地域市場に影響を与えることから、影響を軽減するためには国際的な適応支援の強化と貿易の多様化が重要であると報告した。ヨーロッパでは小麦などの穀物と野菜はほとんど自給自足しているが、カカオ豆やパーム油、バナナといった熱帯産の農産物、大豆やトウモロコシといった飼料や加工品に使われるものは輸入に大きく依存しており、輸入先が少数の国に集中していることから、気候変動の影響に対して脆弱である。このため農業政策において環境保護を重視している国との貿易を開放し、輸入先を多様化することで供給に混乱をきたすリスクを軽減できる可能性がある。また、環境負荷の高い製品の需要を減らす政策も有益である。
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