国連環境計画、各機関の報告書を統合して人類の未来を守るための行動指針を報告
発表日:2021.02.18
国連環境計画(UNEP)は、新しい報告書「Making Peace with Nature」を公開した。同報告書は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)、UNEPの「地球環境概況(GEO)」報告書などの世界的な評価に基づいて、3つの環境危機(気候変動、生物多様性の喪失、環境汚染)の深刻さを明らかにしている。現在のままだと、21世紀末までには世界の気温が3℃上昇する恐れがあり、100万種以上の動植物が絶滅の危険性を高め、環境汚染が原因の病気によって毎年約900万人が早期に死亡している。化石燃料への補助金や、環境コストを省いた価格は、これら問題の背後に共通的に存在し、エネルギーと天然資源の無駄な生産と消費を促進する原因となっている。行動の呼びかけを強化するために、あらゆる階層の利害関係者が意思決定に関与する必要性を強調し、持続可能な世界を実現するために、政府、企業、地域社会、個人が実施すべき重要な行動を示している。
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