国際再生可能エネルギー機関（IRENA）は、2021年9月30日、イタリアの石油・ガス会社Eniと3年間のパートナーシップ契約を締結し、特に化石燃料輸出国において、再生可能エネルギーの促進とエネルギー転換の加速に向けて協力していくことで合意した。同契約は、ミラノで国連気候変動枠組条約第26回締約国会議閣僚級準備会合（プレCOP）が開催されている時期に、Eni社の最高経営責任者とIRENAの事務局長によって締結された。IRENAは、エネルギー転換において、大手石油会社や化石燃料を輸出している国の積極的参加の必要性を訴えており、同契約は低炭素推進における共通の取り組みを強化するものだとしている。また、Eniは2050年までに完全な脱炭素化を目指しており、IRENAの自然エネルギーに関する技術や専門知識を共有し、同社が事業を展開する国における再生可能エネルギーへの民間投資の障壁を特定し、各国政府と連携して解決策を推進する。