欧州委員会（EC）は、欧州連合（EU）とアメリカの間で開催したエネルギー協議会について、解説した。現在欧州とアメリカはロシアとの外交危機の渦中におり、世界中でエネルギー価格が高騰している中、ロシアが欧州へのエネルギー供給を地政学的利益のための武器として使用する可能性がある。こうした状況からも世界の国々はエネルギー供給を多様化する必要性があり、クリーンエネルギーへの移行は不可逆的である。世界のエネルギー需要の4分の3以上が化石燃料に頼っており、アフリカの6億人の人々は電球を見たことがなく、より多くのエネルギーを必要としている。多くの人々の需要を満たすためにエネルギー生産量を増やさなければならない世界では、クリーンエネルギーへの移行を進めるために、大規模かつ緊急な行動を起こさなくてはならない。同協議会は、メタンの排出量削減目標を定めたグローバル・メタン・プレッジなど、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議（COP26）の合意内容を議題に含め、具体的な成果をもたらすことを確認する良い機会ともなる。