世界気象機関、ワン・オーシャン・サミットで海洋観測の重要性を再確認
発表日:2022.02.17
世界気象機関(WMO)は、2022年2月9~11日に開催された「ワン・オーシャン・サミット(One Planet Summit for the Ocean)」に関し、同機関とその他の機関、各国の取り組みについて紹介した。海は巨大な炭素と熱の吸収源となっていて、温暖化と酸性化が進み、生態系に悪影響を及ぼしている。同サミットでは、「海洋生態系の保護」、「汚染対策」、「気候変動対策」、「海洋ガバナンス」という4つのテーマが取り上げられ、「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」の中心的な目的として、海洋研究を強化する必要性が強調された。フランスは深海を探査する大規模な科学ミッションを立ち上げる意向を示し、欧州連合(EU)は欧州の海の発展とグローバルガバナンスに役立てるため、「海のデジタルツイン」を作成することを約束した。同機関は世界の海洋観測システムを強化するためのプロジェクトを立ち上げ、海洋と気候が今後どのように変化するかを効果的に予測するためのデータを提供する。
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