世界気象機関、インドとパキスタンにおける熱波の早期警戒対策を紹介
発表日:2022.05.16
世界気象機関(WMO)は、相次ぐ熱波により大きな被害を受けているインドとパキスタンにおける、早期警戒と早期行動の取り組みを紹介した。両国では2022年4~5月、熱波により気温が50℃近くを記録した。熱波は人間の健康だけでなく、生態系、農業、水とエネルギーの供給、経済の主要部門に多重かつ連鎖的な影響を及ぼす。両国は暑熱健康早期警戒システムとアクションプランを有し、成功させている。インド西部の都市では、2010年に壊滅的な熱波を経験した後、2013年に都市全体の暑熱適応策を策定、実施した。同対策は23の州に拡大され、130以上の都市や地区を守る役割を果たしている。パキスタンでも2015年の夏、直接・間接的に数千人の死者を出した熱波のあと、カラチをはじめ各地で「ヒートアクションプラン」を策定、実施している。WMOが共同スポンサーを務める世界暑熱健康情報ネットワーク(GHHIN)や、同ネットワークの支援を受けた南アジア暑熱健康情報ネットワーク(SAHHIN)も、対応能力を向上させるために活動している。
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