国連環境計画、世界の山火事に警告
発表日:2022.07.28
国連環境計画(UNEP)は、欧州、北米、その他の地域で多発している大規模な山火事について、警告した。山火事は人命や財産の損失、人間の健康への影響、自然の喪失をもたらし、農業地域に対する被害は、すでに食糧コストの上昇と水不足に直面している世界において、更なる打撃となる。また、大気汚染や生物多様性の損失など、広範囲に及ぶ山火事の長期的な影響も深く懸念される。大規模な山火事は地球温暖化と土地利用の変化により、今世紀末までに50%増加すると予測されていて、気候変動、自然と生物多様性の損失、汚染と廃棄物という3つの地球の危機をさらに悪化させるが、これら3つの危機が、大規模な山火事の原因の大部分をしめている。地域社会や先住民族と協力して彼らの土地を保護し、彼らの知識を活用する、気候変動を緩和し、適応させるための世界的な取り組みを強化する、山火事のリスクを最小限に抑えるための、質の高い生態系の回復の役割を認識する、といった、リスクの軽減への投資が求められる。
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