国連環境計画（UNEP）は、世界の市場における信用格付などを提供する企業とともに、企業が自然に与える影響と依存性を分析するための新しい方法論を発表した。自然への影響と依存に関する科学的で実用的な分析を提供することにより、金融部門が自然関連リスクを測定し、対処できるようにする。同方法論がもたらす潜在的な影響は大きく、財務的な意思決定のパラメータを一変させる。自然保護、ビジネス、金融の各分野の専門家によって開発された同方法論は、自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）の新しい手法に合致し、TNFDの開示フレームワークの実施を支援するものである。同方法論は科学、政策、金融を結びつけ、金融の意思決定の中心に自然を据えるものであり、昆明・モントリオール生物多様性枠組の目標の実現における金融部門の重要な貢献を支援するための、大きな一歩を踏み出すものである。