欧州委員会、公海の生物多様性に関する条約における世界の合意を発表
発表日:2023.03.04
欧州委員会(EC)は「国家管轄権外区域での海洋生物多様性(BBNJ)に関する第5回政府間会合」において、公海の海洋保護および、環境破壊、気候変動、生物多様性の損失を防ぐための条約(BBNJ条約)の世界交渉が終了したと発表した。同条約により公海上の大規模な海洋保護区設定が可能となり、2030年までに少なくとも30%の海洋を保護するという、世界的な約束の実施に向けて前進する。公海は生態系、経済、社会、食料安全保障の面で人類に計り知れない恩恵を与えている一方、汚染、乱獲、気候変動、生物多様性の減少などによる圧力が高まっている。これらの課題に直面している圧倒的多数の国が、公海の資源を保護し持続的に利用するため、国連海洋法条約(UNCLOS)下での新しい実施協定という形をとる、同条約の必要性に合意した。同条約は欧州連合(EU)とその加盟国がこの地球環境問題の解決に向け、10年以上取り組んできた成果であり、EUは今後、同条約の迅速な実現のために努力し、途上国の実施に向けた準備を支援する。
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