スウェーデン、2009年温室効果ガス排出量は記録的減少と発表
発表日:2010.12.14
スウェーデン環境省は、2009年の温室効果ガス排出量が二酸化炭素換算で5980万トンと前年比で350万トン以上減少し、単年度として過去最大の減少を記録したとする統計を発表した。これにより、スウェーデンの総排出量は1990年比で約1250万トン(約17%)低下し、史上最低水準となった。アンドレアス・カールグレン環境大臣は、「スウェーデンは40%削減の目標達成に向けて順調に進んでいる」とし、「国内各地で再生可能エネルギーの開発と排出量削減が進んでおり、スウェーデンは排出削減のパイオニアとして、世界のモデルになることができる」と語った。同報告によると、住宅、事業所、産業、廃棄物部門からの排出量が引き続き減少しており、産業部門からの排出量は、景気後退の影響で急減した。一方、運輸部門からの排出量は、減少は続いているものの、いまだに排出量全体の3分の1を占める。そのため同国では、運輸部門からの排出量削減を目指し、再生可能エネルギーを動力源とする自動車の比率の引き上げと自動車の燃費向上を図る政策が実施されている。
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