韓国、食品廃棄物の汚水からバイオガス燃料を生成し、バス・ごみ収集車に利用
発表日:2011.06.16
韓国の首都圏埋立地管理公社は、食品廃棄物の汚水で自動車用バイオガス燃料を生産する施設を完成させた。生成されるバイオガス燃料は、同国で初めてバスとごみ収集車の燃料に利用される。同施設では、一日あたり、食品廃棄物の汚水800トンから1万m3のバイオガスを精製できるといい、この精製ガス6500m3を77対23の比率で圧縮天然ガス(CNG)と混合すると、バスとごみ収集車約300台分の燃料として利用でき、温室効果ガスの排出削減効果はCO2換算で毎年3万3530トンになるという。廃棄物資源とバイオマスエネルギーの基本・行動計画の下、韓国環境部(MOE)は「廃棄物のエネルギー資源化」政策に力を入れており、首都圏埋立地管理公社の施設をその最初の成果として重視している。このほかにも、MOEは20の地方自治体を支援し、有機性廃棄物(食品廃棄物とその汚水、家畜の糞尿など)によるバイオガス製造施設の建設を進めている。
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