カナダ、オイルサンド採掘地域で包括的環境モニタリングを実施へ
発表日:2012.02.03
カナダ政府とアルバータ州は、オイルサンド(粘性の高い石油を含む砂岩層)の採掘地域における環境監視を強化するため、大気、水、土壌及び生物多様性を含む包括的環境モニタリングを2012年中に開始する。両者は、「カナダ・アルバータ共同オイルサンドモニタリング実施計画」として、オイルサンド開発の長期的・累積的な影響を調べるため、その採掘地域における科学的、包括的、総合的かつ透明な環境モニタリングを共同して実施する。3ヶ年計画の初年度にあたる2012年春から、試料採取の頻度、地点数及び対象物質を増やし、モニタリングで得られたデータと手法を公開して、政府や産業界がオイルサンドの持続可能な開発を進めるために必要な科学的基盤を提供するという。なお、環境モニタリングにはすでに官民の資金が多大に投下されていることから、この新たなプログラムの実施に必要な費用増加分は産業界が拠出するものとみられる。両者は、初年度の活動を速やかに実施し、2年目以降については初年度の状況を見ながら改善していくとしている。
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