カナダ政府とアルバータ州の環境担当大臣は、「カナダ・アルバータ共同オイルサンドモニタリング実施計画」に基づき新設されたモニタリング基地の視察を行い、計画の順調な進行を確認した。2012年2月に発表されたこの計画は、石油を含む砂岩層、オイルサンド開発の長期的・累積的な影響を調べるため、その採掘地域における科学的、包括的、総合的かつ透明な環境モニタリングを共同して実施するもの。試料採取の地点数、対象物質及び頻度を増やし、大気、水、土壌及び生物多様性に関するモニタリングの改善を進めるとしている。現在のところ、共同アプローチはよく機能し、計画初年度のモニタリング改善が順調に進んでおり、2012年中にも最初の成果が期待できるという。計画の実施は、必要な設備の導入、地域内の既存のモニタリング活動の段階的改善と適切な統合を確保しながら3年以上をかけて段階的に進められる。両大臣は、この計画がオイルサンド産出地域の先進的な環境管理モデルになるとして、他の産油国もこの取組みに続くよう促した。