EU、Rio+20で「自然資本会計」が世界的な支持を得たことを歓迎
発表日:2012.06.21
欧州委員会とEU議長国デンマークは、世界銀行の「自然資本会計」に関する取組、および同取組がRio+20において50を超える国々と86の大手民間企業によって支持されたことを歓迎する声明を発表した。自然資本会計は、きれいな水や空気、森林、生態系など、経済成長を支える自然資源の価値を、企業の意思決定や各国の国民経済計算の体系に組み込み、持続可能な社会の構築に役立てることが目的である。世界銀行は、各国政府や国連機関、国際金融機関などに自然資本会計の導入を求める声明を、同会議に先立ちボツワナで発表した。会計方法についての国連の承認や、各国政府・民間企業からの支持が得られたことで、自然資本会計の導入・拡大が期待されるという。欧州委員会のポトチュニック環境担当委員とデンマークのアウケン環境相は、自然資本会計をRio+20の重要な成果と評価し、「政財界からの強い支持は、自然資産の価値を十分配慮したグリーン経済が、今後の発展と幸福の確保に向けた最も賢明かつ効率的な方法であることを示している」と述べた。