イギリス気象庁、温暖化進行を示す30年気候長期平均の最新値(1981-2010年)を公表
発表日:2012.08.29
イギリス気象庁は、同国の気候に関する最新の30年平均値(1981~2010年)を公表し、世界的な温暖化と同じ傾向にあることを明らかにした。気温、降水量、日照時間等の30年平均値は10年毎に更新され、気候の状況や傾向の判断基準となる。最新の30年平均値のうち、最も顕著な変化を示したのは年間平均気温で、前回平均値(1971~2000年)に比べ0.25℃上昇、前々回平均値(1961~1990年)に比べ0.52℃上昇し、8.84℃となった。地域や季節ごとに自然変動による影響が見られるものの、同国全体では温暖化を示し、氷点下・積雪の年間平均日数も減少している。年間平均降水量も、前回に比べ2%、前々回に比べ5%増加し、1154mmとなった。降水量の増加は、大気温度の上昇による大気中の水分増加が要因だと考えられるが、世界的に大雨が増加するなど、大気温度の上昇や気象パターンの変化による地域的な影響について更なる研究が必要だという。また年間平均日照時間も、前々回と比べ約3%増加した。