イギリス、環境変化の影響を調べるため、衛星による世界初の地球湖沼監視プロジェクト実施へ
発表日:2012.09.01
スターリング大学を始めとする6つのイギリスの大学及び研究機関の科学者で構成されるコンソーシアムは、自然環境研究会議(NERC)による250万ポンドの支援を受けて、世界初となる、衛星画像を使った地球規模の湖沼監視プロジェクト「グロボレイクス(GloboLakes)」を実施する。湖沼は生物多様性を守り、数多くの生態系の財・サービスを提供するが、栄養塩の流入、堆積土砂、気候変動など外部環境変化の影響を受けやすく、その結果、人に有害な毒素を産生する藻類が大量発生することも多い。GloboLakesによる今回の調査では、地球上の1000カ所以上の湖沼を一貫した方法で観察することが可能となり、ごくわずかな状態変化も発見することができるようになる。過去のデータを利用して遡及的に変化をとらえることも可能だという。今回のプロジェクトで、イギリスは淡水生態系の国際調査で先頭に立ち、将来の湖沼監視・管理に貴重な知見をもたらすことになるとNERC生態環境研究所は結論付けている。
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