世界気象機関、「国際山岳デー」にあたり山岳地帯の課題への取り組みを紹介
発表日:2021.12.10
世界気象機関(WMO)は、毎年12月11日の「国際山岳デー」にあたり、山岳地帯が抱える課題とその対処について解説した。2021年のテーマは、山における持続可能な観光である。同地帯は世界の観光目的地の約15~20%を占めていて、環境への影響が少ない観光は山の生態系や生物多様性の保存と高付加価値化に貢献し、地域経済とフードシステムをサポートするものである。また、世界人口の4分の1が居住していて、人類の半数以上に淡水を供給しているが、気候変動と環境悪化の結果、かつてないほどの圧力を受けている。温暖化はすべての主要な山脈で起こっており、山の氷河はかつてない速さで後退していて、地球の気温が安定したとしても、氷河は数十年にわたって減り続けるとされている。同機関は東アジア、中央アジア、南米などの山岳地帯において、洪水早期警報システム開発の支援や、気候情報の提供などを実施する。
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