三菱重工環境・化学エンジニアリング（株）（MHIEC）は、京都府福知山市から、一般廃棄物焼却施設「福知山市環境パーク」の長寿命化工事を受注したと発表した。一般廃棄物焼却施設を長寿命化するとともに温暖化対策も施す改修・改良工事は、財政難で新規施設の建設が難しい地方自治体の状況を反映して増加傾向にある。今回の施設では、稼働開始から13年目に入った処理能力150トン/日のストーカ式焼却炉設備を改修し、延命措置を講じる。また、各種高効率モーターを採用することなどにより省エネ化をはかり、CO2排出量を年間4.9パーセント（約227トン）以上削減することで地球温暖化抑制にも貢献する。さらに、MHIECが特許を持つ触媒バグフィルタを採用することにより、これまで排ガス中のダイオキシン類を低減する目的で使用していた活性炭が不要となり、ランニングコストの削減をはかるという。