神奈川県は、「里地里山保全等地域」に川崎市黒川・箱根町畑宿を選定したと発表した。同県では、里地里山の多面的機能の発揮と次世代への継承を図るため、平成20年4月に「神奈川県里地里山の保全、再生及び活用の促進に関する条例」を施行している。今回、同条例に基づき、1）川崎市麻生区黒川の全部、2）箱根町畑宿の全部を「里地里山保全等地域」として選定した。1）は、川崎市北西部に位置し、良好な里地里山景観が残るが、都市化の影響が強いことや、土地所有者の高齢化により農地や山林の保全が難しくなっている。2）は、箱根町の南中域に位置し、豊かな自然に恵まれた山間地域であるが、少子高齢化や人口減少が進んでいる。同県では今後、選定地域における土地所有者等と保全等の活動を行う団体との活動協定の締結に向け、支援を行っていくという。なお、今回の認定により、県内の里地里山保全等地域は累計17地域となった。