三菱レイヨン(株)、アクリル樹脂のクローズドリサイクル新プロセスを開発
発表日:2008.09.08
三菱レイヨン(株)は、看板や液晶バックライト導光板などに使用されたアクリル樹脂(PMMA)を回収し、原料であるMMA(メタクリル酸メチル)モノマーへリサイクルする技術について、工業化に適した新プロセスを開発した。従来、PMMAは熱分解によりMMAモノマーに容易にリサイクルできるが、設備の大型化が難しく、廃PMMAのリサイクルの工業化には限界があった。そこで同社は、砂を熱媒体とする長期連続運転可能な新プロセスを開発。富山事業所内に中規模実証設備(処理量2,000t/年)を建設し、工業化に向けテスト運転を開始した。本設備の建設及び実用化研究にあたっては、経済産業省よりエネルギー使用合理化技術開発費補助を受けている。同社では、本プロセスの工業化を早期に実現し、PMMA廃棄物の削減、再資源化による循環型社会形成に努めていくという。
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