(独)理化学研究所、環境ストレスに応答した植物の遺伝子レベルの状態変化を同定
発表日:2008.09.09
(独)理化学研究所の植物科学研究センター植物ゲノム発現研究チームは、環境ストレス(干ばつによる乾燥など)に対する植物の応答・適応メカニズムの解明に向けて、乾燥ストレス下における植物の遺伝子レベルの状態変化を解析した。その結果、乾燥ストレス応答性遺伝子の発現領域で、クロマチン(細胞核内に存在するDNAとタンパク質の複合体)の状態変化が起きており、ストレスに即応するためにクロマチン構造がはじめから緩んでいるタイプと、ストレスに応じてクロマチン構造が経時的に変化し、遺伝子発現を調節しているタイプの2つがあることなどが明らかになった。本研究の成果は、植物の複雑な環境ストレス応答・適応メカニズムの解明につながると期待されており、今後、より詳細な解明を進めることにより、ストレス耐性作物などへの多様な応用・利用への貢献を目指すという。
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