理化学研究所は、横浜市立大学と共同で、エタノールが植物の耐塩性を高めることを発見した。世界のかんがい農地の約20%では塩害が発生しており、作物の成長や収量に大きな被害をもたらしていることから、塩害から植物を守る技術の開発が望まれている。今回研究グループは、モデル植物であるシロイヌナズナとイネを用いた解析を実施。その結果、安価で入手が容易なエタノールが活性酸素の蓄積を抑制することによって耐塩性を強化することを明らかにした。この研究を発展させることによって、耐塩性を強化し作物の収量増産につながることが期待されるという。