（独）新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は、使用量のさらなる伸びが予想される希少金属の代替・使用量低減技術の開発について、新たに6テーマの助成事業を開始すると発表した。希少金属は、排ガス触媒や超硬工具、モータなど様々な部材の高機能化、高性能化に必要な元素であるが、他の金属と比較して産出量が少なく、産出国も偏在することから、需要と供給のバランスが崩れることが懸念されている。今回開始する事業は、希少金属の供給リスク軽減を目的とするもので、以下の開発に取り組み、事業終了後数年内の実用化を目指す。1）白金族（Pt、Pd）の使用量を低減した排ガス触媒（2テーマ）、2）タングステン（W）とコバルト（Co）を使わない超硬材料（1テーマ）、3）ネオジム（Nd）やジスプロシウム（Dy）を使わないインホイールモータ（1テーマ）、4）ユーロピウム（Eu）やセリウム（Ce）やイットリウム（Y）を使わない新規蛍光体（2テーマ）。