キヤノン(株)と東レ(株)、世界最高水準の難燃性を持つバイオマスプラスチックを開発し、オフィス用複合機の外装部品に採用
発表日:2008.10.10
キヤノン(株)と東レ(株)は、世界最高水準の燃料性をもつ、植物由来成分を25重量%以上含んだバイオマスプラスチックの開発に成功した。来年以降に発売するキヤノンのオフィス用複合機の外装部品として採用する予定。植物原料由来のバイオマスプラスチックは、CO2増加の抑制や石油資源の消費量節減など、環境負荷の低減に有用な材質であるが、従来のプラスチックに比べて、難燃性、耐衝撃性、耐熱性、成形性などの面で劣るという課題があった。両社は、新たな材料設計と成形技術の確立により、これらの材料特性を改良したバイオマスプラスチックを開発。特に難燃性については、オフィス用複合機に適用可能なバイオマスプラスチックとして世界で初めて、アメリカ保険業者安全試験所が定めた安全性基準UL規格94の5V(最も難燃性が高いレベル)を達成した。また、製造に関わるCO2排出量は、従来比で約20%削減が期待できるという。
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