新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）と（株）カネカは、実用サイズの太陽電池セルで変換効率25.1%を達成したと発表した。太陽光発電の発電コストは、他の電源に比べ依然高いことから、発電コストの低減が重要な課題となっている。変換効率の向上は、太陽光発電における発電コストの低減に大きく寄与するため、世界中の企業・研究機関が取り組んでいる。カネカは、NEDOの「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトなどにより、高品質のアモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術や銅メッキ法による電極形成技術等を開発している。今回これらの技術を活用し、両面電極型ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池として世界最高となるセル変換効率25.1%を、実用サイズである5インチのセルサイズ（152cm2）で達成した。大面積と高効率を両立したことで、発電コスト低減を実現する高効率結晶シリコン太陽電池の実用化に大きく寄与すると期待されるという。