環境省は、平成28年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測（第1報）を公表した。同省は、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究を行っている。今回の予測は、前年6月から8月、特に7月上旬から8月中旬にかけての日照時間や気温、降水量などの気象条件及び前年のスギ・ヒノキ花粉飛散量等から予測したもの。平成28年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量は、平成27年春と比較して、四国及び九州地方、中国地方の大部分並びに東海地方の一部で「かなり多い」、関東・東海・近畿及び中国地方の一部では「やや多い」又は「多い」と予測される。例年と比較すると、中国地方の一部で「かなり多い」、関東・中国及び四国地方で「やや多い」と予測されている。一方、スギ花粉の飛散開始時期は、例年との比較では、全国的に例年並みかやや早くなると予測されている。同省では、スギ雄花の調査結果や最新の気象予報等を踏まえた第2報を1月下旬頃に公表する予定という。