気象庁、2014年夏に発生したエルニーニョ現象の最盛期が継続と発表(2015年12月速報)
発表日:2016.01.12
気象庁は、2015年12月のエルニーニョ監視速報を発表した。同庁では、エルニーニョ現象など熱帯域の海洋変動を監視するとともに、それらの実況と見通しに関する情報を「エルニーニョ監視速報」として毎月1回(10日頃に)発表している。今回の発表によると、2015年12月の実況は、2014年夏に発生したエルニーニョ現象は2015年11月から12月にかけて最盛期となった。これは、エルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より3.0℃高かったこと(過去3番目の高さ)や、以下に示した太平洋赤道域の海洋と大気の状態から、予測されたもの。1)海面水温:中部から東部で平年よりかなり高い。2)海洋表層の水温:西部で平年よりかなり低く、東部で平年よりかなり高かったが、11月と比較すると東部の暖水は弱まった。3)対流活動:中部太平洋赤道域で平年よりかなり活発、4)大気下層の東風:平年よりかなり弱い。今後エルニーニョ現象は弱まり、夏までに平常の状態になる可能性が高いという。
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