福岡市は、（株）東京アールアンドデー、（株）ピューズ及び天神地区共同輸送（株）とともに、「燃料電池トラックの技術開発・貨物輸送の実証」を開始すると発表した。この実証は、環境省の「平成28年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたもの。既存の2tディーゼルトラックを改造し、燃料電池システムを搭載するための技術開発を行い、平成30年度には公道における貨物輸送実証を行う計画。燃料は、同市の中部水処理センターにおいて下水汚泥を処理する過程で発生するバイオガスを使用する。同市と九州大学・三菱化工機・豊田通商が平成27年度から取り組んでいる下水バイオガス水素ステーション（国土交通省・B-DASHプロジェクトにより建設）との連携を想定しており、実証事業の実施により、物流の分野で高いCO2削減効果が見込まれる燃料電池トラックの開発・普及促進およびグリーン水素の普及に貢献していくという。