国総研、微生物の食物連鎖を利用した水処理の実証施設が稼動開始と発表
発表日:2017.02.06
国土交通省国土技術政策総合研究所は、辰野水処理センターにおいて微生物の食物連鎖を利用した水処理実証施設が稼働を開始すると発表した。下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の平成28年度採択技術「特殊繊維担体を用いた余剰汚泥削減型水処理技術」は、「反応タンクの多段化」と「特殊繊維担体」を組み合わせ、反応タンク内に微生物の棲み分けが生じる環境を形成することにより食物連鎖を生じさせ、発生する汚泥量を大幅に削減する技術で、(株)IHI環境エンジニアリング・帝人(株)・日本下水道事業団・辰野町が共同で研究に取り組んでいる。今回完成した実証施設では、同技術について、汚泥削減効果やライフサイクルコスト縮減効果等を実証する。汚泥処理設備を縮小化することにより下水処理施設のライフサイクルコスト(LCC)を低減し、下水道経営の改善、持続的な経営に貢献が期待されるという。
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