国総研、廃熱循環による高効率汚泥乾燥実証施設が稼働開始と発表
発表日:2017.01.30
国土交通省国土技術政策総合研究所は、秦野市浄水管理センターにおいて廃熱循環による高効率汚泥乾燥実証施設が稼働を開始すると発表した。下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の平成28年度採択技術「自己熱再生型ヒートポンプ式高効率下水汚泥乾燥技術」は、乾燥時に発生する水蒸気の潜熱を回収し、乾燥の熱源として再利用することによって、安価な熱源を持たない下水処理施設でも省エネ・低コストの汚泥乾燥を実現しようとする技術で、(株)大川原製作所・秦野市・関西電力(株)が共同で研究に取り組んでいる。今回完成した実証施設では、乾燥機排ガス(自己排熱)を吸熱源とするヒートポンプ式間接加温汚泥乾燥システムについて、ランニングコスト削減、エネルギー効率向上、乾燥の安定性および汚泥の有効利用性などを実証する。今回の実証により、中小規模下水処理場において汚泥処理コスト削減と汚泥の有効利用促進による経営改善が進むと期待されるという。
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