国総研、脱水乾燥一体型の汚泥処理実証施設が稼働開始と発表
発表日:2017.02.02
国土交通省国土技術政策総合研究所は、栃木県鹿沼市黒川終末処理場において脱水乾燥一体型の汚泥処理実証施設が稼働を開始すると発表した。下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の平成28年度採択技術「脱水乾燥システムによる下水汚泥の肥料化、燃料化技術」は、「機内二液調質型遠心脱水機」と「円環式気流乾燥機」を組み合わせて省スペースを実現するとともに、乾燥汚泥含水率の調整が可能となる技術で、月島機械(株)・サンエコサーマル(株)・日本下水道事業団・鹿沼市・(公財)鹿沼市農業公社が共同で研究に取り組んでいる。今回完成した実証施設では、中小規模の下水処理場を対象とした脱水乾燥システムを用いて、乾燥汚泥を製造し、肥料化・燃料化などの多様な有効利用への適応性や、設備の性能、ライフサイクルコスト縮減等を実証する。今回の実証により、1つのシステムで様々な有効利用用途に対応することが可能となり、地域ニーズに適合した汚泥の多様な利用が期待されるという。