環境省、平成19年度海洋環境モニタリング調査結果を公表
発表日:2009.03.31
環境省は、平成19年度海洋環境モニタリング調査結果を公表した。同調査は、日本周辺海域の調査地点における陸域からの汚染および廃棄物の投入処分に由来する汚染による水質・底質への影響や海洋生物に蓄積される汚染物質の濃度、底生生物群集の個体数、浮遊プラスチック類漂流物の量等について調査し、海洋の汚染状況を把握することを目的としている。今回、陸域起源の汚染を対象とした生体濃度調査では、過去に比べて特段の汚染の進行は認められなかった。また、廃棄物の投入処分による汚染を対象とした調査では、平成16年度の調査で高濃度のブチルスズ化合物が検出された日本海西部の海域において、有機スズ化合物の補完調査を実施したところ、昭和60 年頃をピークに現在にかけて減少傾向にあるものの、引き続きブチルスズ化合物が堆積物から高濃度で検出された。このため同省では、今後も当該海域で詳細調査を含む継続監視を行っていくという。
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