環境省は、岩手県で計画されている「（仮称）八幡平風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」について、平成29年4月28日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、（株）グリーンパワーインベストメントが、岩手県八幡平市において、最大で総出力約200,000kW（3,000kW級×約60基）の風力発電所を設置するもの。事業実施想定区域及びその周辺には、植生調査において植生自然度が高いとされた植生、保安林、緑の回廊に設定された森林等が存在し、自然環境の保全上重要な地域である。また、同区域及びその周辺では、イヌワシ等希少猛禽類の生息が確認されている。今回の環境大臣意見では、風力発電設備等の配置等を検討するに当たって、1）騒音等や風車の影による生活環境への影響を回避又は極力低減すること、2）周辺に生息する鳥類への影響を回避すること、3）重要な自然環境の改変による影響を回避又は極力低減すること、等を求めている。