産業技術総合研究所（産総研）は、「20万分の1日本シームレス地質図」を完全リニューアルし、2017年5月10日（地質の日）に公開した。同地質図は、日本全国の地質情報（地盤や地層の様子）を継ぎ目なく（シームレス）表示したもので、2005年に公開された。今回、最新の地質学的知識に基づき、「地質の年代」、「岩石の種類」、「地層・岩石ができた環境」の3つを組み合わせた凡例（凡例数386から2400超に増加）に刷新し、より詳細な情報が地質図に表現できるようになった。また、凡例を体系化し階層構造にしたため、地質図の表示の仕方を、目的や用途に応じて自由に変えることもできる。詳細な凡例が付いていることから、活断層情報の重ね合わせは元より、地質情報と災害や観光などの様々な情報の相関関係が分かりやすくなるなど、利便性の向上が期待できるという。