三菱自動車工業（株）は、オランダにおいて、プラグインハイブリッド車（PHEV）の車載蓄電池を活用した系統安定化を目的とする実証実験を開始すると発表した。現在、自動車の電動化の流れが加速する中で、充電が電力インフラに与える負荷を軽減する新たな仕組みが求められている。今回の実証実験は、同社と電動車両向け充電サービス事業会社であるオランダのニューモーション社、オランダ国営の送電事業者テネット社が共同で、車載用蓄電池を電力グリッド向けに充放電するビークル・トゥ・グリッド（V2G）技術を利用するもの。ニューモーションがアムステルダム市の家庭や勤務先に新たに設置する10台の電動車用充放電チャージャーに、停車中のPHEVを接続し、不意の電源喪失や電力周波数の調整に備えるために用意された予備電力市場向けにサービスを提供するという。