気象庁、平成30年冬の天候の特徴および低温や寒気の要因などを発表
発表日:2018.03.05
気象庁は、平成30年3月5日に開催した異常気象分析検討会(定例会)において、平成30年冬(平成29年12月~平成30年2月)、日本に低温や大雪をもたらした大規模な大気の流れの要因を分析し、寒気の流れ込みに関する見解などを発表した。平成30年冬は、全国的に気温が低く、日本海側を中心に321地点中17地点で過去の年最深積雪の記録が更新された。低温や大雪の要因としては、1)ラニーニャ現象の影響を受けてインドネシア付近の積雲対流活動が平年よりも活発となり「亜熱帯ジェット気流が南に蛇行」したこと、2)大西洋上空のジェット気流の持続的な蛇行や、バレンツ・カラ海(ロシア北西海上)付近の平年と比べて海氷がかなり少ないことなども影響し、3)ユーラシア大陸北部の寒帯前線ジェット気流に大きな蛇行が生じ、大気上層の極うずが日本の北方に南下したため「寒帯前線ジェット気流が日本の北方に南下」したこと、をあげている。
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