環境省は、除染事業誌編集委員会とともに作成した「東京電力福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質汚染の除染事業誌」を公表した。この除染事業誌は、平成30年3月に帰宅困難地域を除くすべての地域で面的除染が完了したことから、除染事業の実施で得られた経験・知見・教訓を記録として後世に残すことなどを目的に作成されたもの。環境省を中心にこれまでに取り組んできた一連の放射性物質汚染対策のうち除染事業について、基本的な方針、事業の枠組みや除染工法の確立、現場での施工や管理、除染の効果や検証、地域の方々とのコミュニケーションなど、取組の経緯や内容とその背景、課題や教訓が取りまとめられている。