理研、人工脱窒触媒の開発成果を紹介
発表日:2018.03.29
理化学研究所の国際共同研究チームは、人工脱窒触媒を開発し、中性域における亜硝酸イオンの窒素変換に成功した。同触媒は、微生物が行う脱窒反応の仕組みに着目して開発されたもので、酸素を含むモリブテン硫化物から構成されている。電子とプロトン(水素イオン)の移動のタイミングを意図的にずらすという概念により、溶液のpHに対して鋭敏に反応し、pH5における反応選択性(窒素生成の効率)は13.5%と確認された。今後、選択性をさらに高めることで、微生物処理技術と並ぶ新たな脱窒技術として、廃液からアンモニアを合成する新しい技術としての展開が期待できるという。
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