環境省は、化学物質環境実態調査（通称：黒本調査）の平成29年度結果概要を公表した。この調査は、一般環境中における化学物質の残留状況を継続的に把握することを目的として、同省が毎年度実施しているもの（調査開始年度：昭和49年度）。各般の化学物質対策に活用され、調査結果の詳細は次年度の報告書「化学物質と環境」として公表される。平成29年度調査は、中央環境審議会環境保健部会化学物質評価専門委員会（第22回）における評価等を経て対象物質を選定し、3つの調査（初期環境調査、詳細環境調査、モニタリング調査）と、調査ごとに複数の検討会におけるデータの精査や解析等が行われた。媒体（水質・底質・生物および大気）ごとの検出結果や、平成14年度から継続的に調査している物質の経年分析結果などの詳細は同省ホームページで閲覧できる。