環境省など、全国5箇所でニホンライチョウの公開展示を開始
発表日:2019.02.01
環境省と(公社)日本動物園水族館協会(JAZA)は、絶滅危惧種である「ニホンライチョウ」を公開展示することとした。同種は、標高2,200 mから2,400 m以上の高山帯周辺に一年中生息する留鳥で、平成5年に種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」に指定されている。平成24年に同法に基づく「保護増殖事業」計画が策定され、平成26年に同省とJAZAが「生物多様性保全の推進に関する基本協定書」を締結し、「生息域外保全」などが進められている。平成27・28年に飛騨山脈(北アルプス)南部の乗鞍岳で採卵を行い、人工ふ化等に取り組んできた結果、5園館(富山市ファミリーパーク、恩賜上野動物園、大町山岳博物館、那須どうぶつ王国、いしかわ動物園)において計29羽の飼育が可能となっており、平成31年1月10日に開催された国の検討会において公開展示(JAZA提案)が了承された。公開展示用の広い施設を活用できるため、ニホンライチョウのストレスを緩和し、より自然な行動を誘発するとともに、行動観察による科学的知見の集積などが期待できるという。
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