絶滅危惧種のカミキリムシ 飼育下繁殖に初成功(伊丹市昆虫館)
発表日:2022.06.01
伊丹市昆虫館は、絶滅危惧種「フサヒゲルリカミキリ(学名:Agapanthia japonica)」の繁殖に成功した(環境省レッドリスト:絶滅危惧IA類、種の保存法:国内希少野生動植物種)。伊丹市昆虫館では、環境省と連携し2018年より同種の飼育(生息域外保全)を開始した。フサヒゲルリカミキリは体長15~18mmのカミキリムシ科の昆虫で、適度に管理された草原に生息する。しかし、そのような草原はほぼなくなり、現在、このカミキリムシが確実に生息しているのは岡山県内の一部地域のみになっているとのこと。近年の調査ではその個体数は100頭前後とされ、絶滅が非常に危惧される。今回、伊丹市昆虫館が環境省と連携して取り組んできた成果として、飼育下での繁殖に国内施設として初めて成功した。2022年6月4日より約2週間、来館者に深い瑠璃色の同種が見られるように生体を展示するという。伊丹市昆虫館へは、JR宝塚線・伊丹駅もしくは阪急伊丹線・伊丹駅より市営バスなどでアクセスできる(入館料:大人(400円)、中高生(200円)等)。
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