福島県は、ふくしまレッドリスト（2018年版）を公表した。同県では、平成13年と平成15年に福島県内の絶滅のおそれのある種をリストにまとめた「ふくしまレッドリスト（2001-2003年版）」を作成した。平成25年度から平成28年度にかけてレッドリストの改訂調査に着手し、絶滅のおそれがある野生動植物について再度評価し、平成29年度に「ふくしまレッドリスト（2017年版）」を公表している。今回、新たに植物及び菌類のリストについて追加・修正を行うことから「ふくしまレッドリスト（2018年版）」を公表した。主な改訂内容は、1)菌類への冬虫夏草リストの追加、2)「シダ植物、種子植物」を「維管束植物」へ統合、3)リストへの学名の追加である。同県では、「福島県野生動植物の保護に関する条例」に基づき、公共工事等実施時における生息・生育情報を提供することにより、希少な野生動植物への配慮を行うために活用するという。