環境省は、平成30年度悪臭防止法施行状況調査の結果を公表した。この調査は、全国の都道府県、市及び特別区を通じ、悪臭防止法に基づく各種措置の施行状況等を調査しているもの。平成30年度末現在、同法に基づく規制地域を有する市区町村は1,286市区町村（全国の73.9%）となっており、悪臭苦情の件数は、12,573件（前年度12,025件）で、前年度に比べ548件増加した。また、規制地域内における立入検査は1,604件、報告の徴収が369件、測定が55件実施されており、規制基準を超えていたものが25件であった。改善勧告は1件行われているが、改善命令は1件行われている。さらに、平成8年に創設された臭気判定士の有資格者については、平成30年度末現在の臭気判定士免状の取得者数が3,316名（前年度3,270名）となったことが報告されている。