フェンディ、ローマ郊外の植物多様性保全にコミット
発表日:2024.06.06
イタリアを代表する世界的ファッションブランド「フェンディ(FENDI)」は5月22日(国際生物多様性の日)、ローマ郊外において絶滅危惧樹種や固有樹種の保全・回復等を目的とするプロジェクトを推進している、と報じた。フェンディ日本法人の投稿記事によると、このプロジェクトは、フェンディ、イタリアの環境保護団体・レガンビエンテと非営利団体・キョウトクラブが設立したコンサルティング会社「アゼロCO2」、社会的協同組合「ラ・ヌォーヴァ・アルカ」の3社のパートナーシップに基づいており、地域固有の生物学的多様性の復元を主な目的としている。プロジェクトの実施場所はラ・ヌォーヴァ・アルカが運営する児童養護施設を囲む森林。絶滅危惧の松が分布しているが、寄生虫感染症の影響で大きなダメージを受けていることから、病気の松を癒しつつ、植物多様性を回復させるために14本のカシの木と180種類の地域固有植物を導入した。それらの植生は、地域福祉に役立つ植物園としての活用をはじめ、住民のエコロジカルな教育ツールとしてデザインされている。4月22日のアースデイには、フェンディの従業員がボランティアとして森林植生の保全活動に取り組み、2030年までに500万ヘクタール規模の保護・復元を支援していくという。―――フェンディは、複数のラグジュアリー産業セクターを束ねるLVMHグループの傘下にある。近年、同グループの著名ブランド「ルイ・ヴィトン」が自然保護活動を本格的に開始した。フェンディは、今回の取り組みをLVMHの誓約に貢献するものと位置づけており、環境保全と地域社会への積極的なコミットメントに向けた大きな一歩である、としている。
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