環境省と農林水産省は、食品ロスを含む食品廃棄物等の利用状況等（平成29年度推計）を公表した。我が国では、食品廃棄物等（食品廃棄物及び有価として扱われる物）の量を削減するため、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」（食品リサイクル法）に基づき、国、地方自治体及び事業者等による取組が進められている。今回、食品リサイクル法に基づく事業者からの報告等をもとに食品廃棄物等の量を推計したところ、平成29年度における食品廃棄物等は約2,550万トン（前年度約2,759万トン）、また、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品「食品ロス」は年間約612万トン（前年度約643万トン）となった。食品ロスの削減は循環型社会を形成する上で重要な課題であり、両省では、関係省庁、地方自治体及び事業者等と協力して、より一層食品ロス削減に取り組んでいくという。