国環研、高インパクト医学雑誌に掲載されたレビュー論文のポイントを紹介
発表日:2020.07.27
国立環境研究所は、医学雑誌「The Lancet Diabetes and Endocrinology」に掲載されたレビュー論文の要点や、同研究所の取組に関わる考察などを紹介した。同研究所において「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の中心的役割を担う研究者は、2015年の国際内分泌学会の専門家会議をアップデートし、最新の研究からの証拠を収集する目的として、ニューヨーク大学およびグルノーブル大学の研究者と共にレビュー論文「内分泌かく乱物質:人の健康影響」を執筆した。掲載誌は2019年のインパクトファクターが25.34と高く、1990年1月から2019年9月までに発表された研究論文では、有機フッ素化合物(PFAS)、ビスフェノールA、有機リン系農薬および臭素系難燃剤曝露の健康影響に関する「より強い証拠」が提示されていることを明らかにしている。また、レビュー対象にはエコチル調査が含まれており、複合曝露の健康影響に関する重要な役割を果たす調査手段として、欧米の大規模疫学調査とともに紹介されているという。
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