花王と京大、使用済み紙おむつを炭素化・リサイクルする実証開始
発表日:2021.01.14
花王(株)と京都大学は、使用済み紙おむつを炭素素材へ変換するリサイクルシステム確立に向け実証実験を開始する。この実証実験は、愛媛県西条市の協力のもと、京都大学オープンイノベーション機構と花王により実施される。既に介護施設で利用実績のある「おむつ処理装置」を基盤に、炭素化装置(以下、「新装置」)を開発し、この新装置を使用することで回収する紙おむつの殺菌・消臭・減容を可能にする。炭素化する場合は炭化物に炭素が固定化されるため、発生するCO2を削減することができ、環境負荷低減につなげる。また減容化することで回収頻度を月1~2回に抑えられる。回収後は、環境浄化や保育施設の園庭での植物育成促進に活用できるほか、さらなる研究開発により、活性炭などの炭素素材への変換を目指す。先ずは2021年1月より、西条市の保育施設1カ所に「おむつ処理装置」を設置し、発生するごみの量や作業量、継続性など現場における運用面の課題を確認する。4月以降には新装置に置き換える計画。両者はこのリサイクルシステムの2025年以降の社会実装を目指しているという。
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